RPAの仕組みを調べて分かったこと→RPA導入はすごく難しい!│ITエンジニアの独り言 IT系フリーランス~デジタルマーケティング~社内SE(何でも屋?)~秋葉原パソコン販売員 幅広い経験を元にIT/ネット関連の話を幅広く綴ったブログです

RPAの仕組みを調べて分かったこと→RPA導入はすごく難しい!

前からRPAは懐疑的に思ってましたが、RPAとはどういうものか仕組みが気になったので、主要なRPAツールの技術資料読んで改めていろいろ分かりました。

ちょっと辛口。

RPAメーカーからは「よけいなこと言うな!」と言われそうですが 汗

このまま突き進むと経費垂れ流しで周りから無駄と言われかねない失敗事例が多発する気がするので。

RPAの事前セッティングはすごく難しくて、主業務は効率化できたとしても事前セッティング作業や維持管理の手間やコストを考慮すると、導入した企業全体のうちの80%はコストも総労力も費用対効果で割に合わない!

実作業自体は確かに削減出来ますが、セッティング作業にすごく労力がかかります。

セッティング作業の労力や、高額の導入/維持コストを考えると「微妙」と個人的には思います。

 

世の中で言われている

「働き方改革」

「業務効率化(業務改善)」

に大半は結びつかないと個人的には思っています。

 

その理由について書きました

事前設定(マクロ作成)は難しい

RPAは触ったことないですが、昔、業務でWindowsアプリ開発していたときアプリ開発用にアプリ自動負荷テストツール使ったことあるのを思い出しました。

https://www.microfocus.com/ja-jp/products/loadrunner-professional/overview

様々なアプリの動作やマウスカーソルの動きをキャプチャーさせマクロを自動生成して、事前のマクロ(スクリプト)通りに、ソフトが自動的に何度も繰り返し、複数端末で動作させ負荷状況やアプリの正常稼働を確認させるツールです。

システム開発ではよく使われているツールですね。

仕組み(仕様)はそれとほぼ同じです。

 

Google検索のサジェスチョンワード

RPA ただのマクロ

他にも同じ事思った人がいるということでしょう。

AIとは呼びません。昔からあるマクロ(スクリプト)ですね。

マクロというとExcelマクロを思い浮かべる方が多いと思いますが、RPAは特定のアプリの中だけで動くアプリではなく、さらに深いレイヤー、OSに近い層で動くものでさらにマクロ組むのは大変。

Excelのように標準化したアプリ一つ内だけの動作ではないのでExcelの[A3]のようにセル番号を拾うマクロではなく、さらに複雑。

アプリの特定のボタンのラベル名の文字列や、座標値をOSレベルで拾いそれを元にクリックや自動文字入力。

そして例外処理 当然のようにほとんどのソフトに発生すると思いますが、その部分のマクロ(スクリプト)作るのはすごく難しい。if….then…else…みたいに書きます。

一度設定すれば終わりではなく、業務アプリのボタン名称や、デザインがちょっと変わっただけで、マクロが動かなくなり、作り直しです。

例え業務アプリはほとんど変えないとしても、業務システムがブラウザ上で動いているとします。

そうすると例えばブラウザのデザインがちょっと変わったとしても動作しなくなることがあります。

あちこちに普及しているoffice365上で、動く業務システムだったとします。使っている方はよくご存じだと思いますが、office365のUIは非常に短いスパンで、誰にも通達無しで(情報システム部門にも事前連絡はありません)大幅に変わることはしょっちゅうです。

するとある日突然座標軸やボタン名などが変わり、コアな部分の仕様/動作には変化がないとしても、アクションのトリガー等が変わってしまい、突然動かなくなることがあります。

(トリガーに限らず、ボタンをクリックするというアクションがあれば、そのアクションに最適化されているマクロはUIのちょっとした変更でも動かなくなりますね)

RPA化するにあたりむいている業務として、

「定型化(ルール化)されていて例外のあまりない業務が向いていて、その反対が向いていない業務」

と言われますが、見てきた感じ例外処理のない業務は多くないと思います。

RPA導入は、

・業務が定型化(ルール化)されている

事が大前提です。

多くの人が勘違いしていること

業務にシステムをあわせてフルカスタマイズするのではなく、システム導入に向いているように業務のやり方を変える です。

日本でERP導入がうまくいかなかった理由で海外と状況が違い、定型化されていない業務が日本には多すぎると言うのがありましたが、業務フローに手をつけずに進めると、ERPの二の舞になると思います。

通常の動作はマウスの座標軸やクリック等のアクションを操作簡単にキャプチャー(トレース)出来るもの多いですが、例外処理はキャプチャーだけでは設定出来ません。

イメージとしては、Excelマクロをマクロエディタで編集するようなことが必要です。

プログラミングになれている人でないと例外処理書けないような 例外処理は普通発生するのでその事前設定(シナリオ作成)は、ほぼ必須です。

これ作るのは限られた人にしかできない職人技ですね。たぶん普段経理業務をやっているような人には、手も足も出ないでしょう。

大半のRPAソフトの説明は簡単と書いてますが、それはエンジニアにとっては簡単という意味です。

普通の人には難しくて手に負えないから、そこも高い追加料金払って業者にお願いすると思います。

高額の保守費用(維持費)

RPAの導入はほとんどの人は最初の導入時のコストしか見ないと思います。

しかしそれとは別に毎年高額の保守費用が重くのしかかります。

数十万円/年から車買える金額くらい

このシステムに限らずシステム開発会社はアフターサービスをするにも専任の人をずっと張り付けておく必要があるので人件費分保守費用が高くなるのは仕方ないことです。これはITシステムにとって普通のことです。

買い切りではありません。

こんな高額?と思う人もいるかもしれませんが、その点は保守人員の人件費も必要なので、理解してあげる必要があると思います。メーカーのサポート部門の裏側を見ていた経験から言うと、(アフター)サービスはタダではなく、高額の人件費がかかります。日本においてはサービスはタダという意識が強いと感じますが、そこは意識を入れ替える必要があると思います。

汎用度が高い電気製品などはマニュアルさえあれば他の人にもある程度できますが、オーダーメイドに近い形のITシステムは開発に携わった人以外はなかなか手出ししづらいので、完成したらサヨナラ!ではなく、開発した人がそのまま張り付いてサポートし続ける必要のあることが多いです。そのため人を貼り付けておくコスト=保守料金 が高めになりがちです。

この裏事情はなかなか関与した事ある人以外には分かりづらいかもしれません。

(SI’er経験はありませんが、長いこと外から、開発業者を見てきたので分かります。)

RPA導入だけでは効率化は達成できない

RPAを導入すれば何の苦労も無しにバラ色の未来が待っていると勘違いしている会社多いですが、IT企業でITシステムの社内購買の決裁していたことがありますが、理屈がしっかりしていない詰めが甘いベンダーからの売り込みは却下してましたね。

ベンダーからは煙たかられていました 苦笑

IT戦略の分かる社内SEまで削る風潮に異議あり!

別に私がリストラされたわけではないですが。←負け犬の遠吠えと勘違いされるといけないからここ強調。笑

今までいろんな会社を見てきて人件費削減とばかりにこういう判断までできる社内SEまで削っている会社が多いと感じました。削るべきは無駄な業務であって、無駄な業務は削らずに数値目標=人数だけみる風潮は短期的に損か得かしか見ておらず、おかしいと思います。

システム開発はアウトソーシングでもいいかもしれません。

 

RPA化する業務はそもそも必要ですか?

その業務フローを変えれば、根本的に効率化出来ませんか?

 

私のかつての勤務先は、Google Appsに入力されたデータを稟議に回して印鑑をもらうために最後の最後の段階で、人手を介してEXCELに転記してもらい紙に印刷するという業務フローがありました。紙の稟議書を回して印鑑もらわないと業務がストップする業務フローになっていました。

 

RPA化すればそこの部分を業務効率化できると会社側は導入を検討していました。退職したから、その後どうなったかは知りません。

でも、根本的にGoogle Apps上で、印鑑ではなく電子承認だけでOKという業務フローになっていればRPAもその業務も不要なわけです。でも、Google AppsもRPA導入もしようとしている我が社は時代の最先端、DX化が進んでいると胸をはっていました。

こういう話を聞いてどう思いますか?本末転倒 ツッコミどころたくさん、と感じませんか?

心の中ではおかしいと思う人もいたかもしれません。

こういう流れおかしいと声に出す人は一人もいなかったのでしょうか?

「業務を変えた前例がない」からそんなことできるはずがないとも。

 

この手の話は、珍しい話ではなく他社にもゴロゴロしている話だと思います。

そんなことシステム開発業者のコンサルは言うはずはありません。正直に言ったら、RPA受注の絶好の機会失ってしまうはずですから。

システム開発、直接販売業者だけでなく、DXコンサルト言いつつ、実際はシステム販売会社と業務提携をしているところも少なくありません。そうなると販売すればキックバックがもらえるので、システム導入をためらわせるような客観的なアドバイスをするはずありません。客観的ではなく、「いかにお客さんにシステム導入させるか」という導入=結論ありきのコンサルティングになってしまいがちです。

システム化は真っ先にするべきではなく、まず業務フローの見直しや他に代替手段がないか検討し、それでもシステム化した方が費用対効果に優れていると判断出来る次の段階になって初めて検討すべきです。

無駄な業務に大きな投資額をかけてしまうと、後で無駄な業務だからなくしたいと思っても、これだけ投資したから後戻り出来ない、無駄な業務を見つけてもタブーとばかりに誰も触れずに、無駄な業務が結果として温存されてしまうことになりかねません。

だから後から見直すではなく、導入初期段階 IT化の前に業務フローの見直し等をするべきです。

と、、、こういうことシステム導入を前提としたコンサルがアドバイスしてくれると思いますか?

これは社内の人間でなければできないことです。

これは外部のシステム屋やITコンサルが悪いことと言うよりビジネスモデルの構造上、自然なこと、と言えるのかもしれません。

販売や営業経験のある方に質問です。ITシステムに限定しないで・・・

「自分の立場を無視して(ノルマやも売り上げ目標を無視して)、生まれてから一度も本心と違うことを言って物を売ったことがないと断言出来る人は何人いますか?」

それを考えれば立場上、「自然なこと」といえるかもしれません。

私自身のプロフィール。「ITコンサル」というより「業務コンサル」 業務コンサルの中の「一つ」としてIT導入コンサルを含めると言った方がいいかもしれませんね。

中にはITベンダーのコントロールまで総務部などに丸投げしている会社もあります。でも総務畑を長年歩いてきた総務のプロにこの手の判断まで出来るはずないと思います。総務部の人は能力ないという意味ではありません。

専門分野が違うのです。

日本料理の職人に似たようなものだから、フランス料理作れというようなものです。

ましてやITに明るくない人が「比較的」多い経営層が業者の営業の美辞麗句が並んだプレゼンのいいとこだけ見て、(私から見て)こんな使えないシステムにパワーポイント資料の見た目がきれいなだけ、中身はすっからかん。 中身も分からずに○億円無駄金払って買わされた、もったいない と思ったこともあります。

外部のシステム開発会社の営業に相談しても、販売をするのが役割だから客観的にアドバイスしてくれるはずはありません。社内が空洞化してしまうと社内にも客観的判断できる人がいなくなります。

流行に乗って、ただなんとなく周りの真似をするのではなく、様々な案件は都度、自分で考え、判断すべきです。

そうするにもIT関係は全部アウトソーシングしていて、自社内に判断出来る人がいないという企業も少なくないでしょう。

その問題を解決するためにも、IT業務全てを外部に丸投げせずに社内で客観的に判断出来る人材育成すべきだと思います。実作業は専門業者に任せてもいいですが、司令塔だけでも自社内に持つべきです。

IT化/DX化に向けて学校教育や社内教育にプログラミング教育(Python等)を挿入しようという議論を見ていると、何も分かっていない人がいろいろ決めていてズレている、、、と感じます。

IT企業ならそれでもいいですが、それ以外の業種で本当に必要なのはITパスポートのような幅広い知識でしょ、と。

たぶん、多くのエンジニアは内心、同じ事思っていると思います。

でも上にそれを言うと、上の機嫌害して、言いだしっぺが損をする、黙っている方が得、となった結果がこれだと思います。私は会社員でなく、誰にも気を遣うことないから言いますけど。

 

忖度が蔓延して、エンジニアは言いたいことも言えない、そんな環境でDX化うまくいくのかな、、、という気がします。

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