コロナ接触アプリCOCOA不具合問題はバグではなく保守契約のあいまいさが原因

少し前からニュースになっていたコロナ接触アプリ、COCOAで通知されない問題。

最初はバグでシステム開発元の責任かな、と思いましたが納入した時点ではきちんと動いていたのに、OSのバージョンアップに対応出来なかったが正解みたいですね

日本経済新聞

新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触した可能性を知らせるアプリ「COCOA(ココア)」で、一部機種で感染者と接触しても通…

納入時のOSのバージョンでは動いていたということはバグとは呼ばないと思います。

バグ=プログラムの欠陥 ですから。

(技術屋さんはバグという言葉に敏感な傾向があります。人間関係を悪くしないために言葉の使い方を気をつけた方が良いかと。

エンジニアはある意味職人さんなので、職人魂(プロ魂)を刺激する言葉は避けた方がいいです。)

 

だいたいこういうことがあると「発注元の仕様が悪い」「システム開発元がそれくらいするのは当然」と揉めて責任の押しつけあいがおきがちなんですよね。

昔勤めていた会社でシステム管理部署とシステム開発元の間で、バグだ、要求仕様の不具合だと泥沼の喧嘩してましたね。そのときはシステム管理部署にいなかった時代なので、詳しい両者の言い分は分からず、何が問題なのか分かりませんでしたが。

おそらくCOCOAの問題もどちらが悪いと、責任の押しつけあいになっているのかなと予想しています。COCOAの問題は裁判までにはならないと思いますが、なかなか未経験の人には何が問題だったのか分かりづらいと思うので、経験に基づく客観、中立的立場から私の個人的な見方を書いておきます。

そもそも保守契約を結んでいたのか不明。保守契約を結んでいなければ発注側の責任。

スマホアプリは数ヶ月置きに予告なくOSバージョンアップするので、一度できあがり成果物を受け取れば終わりではなく、保守契約は必須。保守契約額は比較的高めです。

ちなみにCOCOAに限らずスマホアプリを沢山提供している会社も少なくありませんが、保守契約費用、予算に入れていますか? 高額の保守料金を支えきれずにアプリ提供ちょっとの期間だけして途中で止めた会社少なくないですよ。

意外と保守契約という言葉さえも知らずに、他の購買品と同じく一度受け取ると買い切りで終わりと勘違いしている会社もあります。

そうなるといざというときの対応ができなくなり、私から見るとびっくりですが。

開発して終わり。アプリ開発ではそういうわけにはいきません。開発段階では問題なく動作していたアプリも、リリース後に不具合を…

例えていうなら新車は買ったけど、その後のことは何も考えず、無保険で車に乗り続けていたというところでしょうか。

パッケージソフトならまだしも、カスタマイズされたシステムはOS等のバージョンアップも意識して保守契約結ぶのが一般的ですけどね。

>各社購買部署注目

スマホアプリの維持費結構高いですよ。

(スマホアプリ開発を自社でやってるIT企業などはコストが安いのでいいですが)

 

Windowsアプリも年に1-2回ほどwindows updateの大型アップデートがあり、表面的に変わりなくても、内部的にはバージョンが変わったほど大きく変わり、アプリもそのままでは動かなくなることがあります。そのため使い続けるシステム、アプリならば、保守契約は必要でしょうね。

*余談ですが、社内SE時代は今後も使い続けるシステムは保守契約を結んで、ほとんど使う人のいないシステムは保守契約を切っていました。

誰が作ったものとかというしがらみは捨てて、有用性が高いものかどうかで保守契約満了をきっかけに断捨離を行ってもいいと思います。

ちなみに社内SE時は保守契約継続率は80%

 

・納入時、問題なければ、欠陥品を納入したのではなくソフトの品質 開発側には責任はない

・OSバージョンアップ時の保守契約の契約内容その契約書見ているわけではないので、はっきりしたことは言えませんが日本においては曖昧な契約書が多く、そこが様々な問題が起きる原因。

 

これは昔からの性善説に基づいて、各社(役所)も 契約は各部署任せではなく、100%例外なく法務部的な部署の契約書のチェックを通す業務フローが必要でしょう

同時に、あいまいなそぶりや口頭ではなく明文化された文書を交わすべきだと思います。

業界によっては業界慣習で、なあなあな取引が普通で、契約書が存在しないびっくりすることもありますが、これは世の中の常識はずれで言語道断ですね。

業界の中の人はそれが当たり前だから、「おかしい!」と気づかないかもしれませんが。

J-CAST テレビウォッチ

アメコミのヒーロー映画が続々と公開される。映画の中でヒーローたちは市民を守ってくれるが、現実の世界で自分を守ってくれるの…

この業界のやり方分かりますが、空気読め的な遠回しな言い方に終始し、明確な言葉や契約書がないのが普通なんですよね。

 

双方納得できるきっちりと契約に基づくルールを決めておけば、問題回避できたと思いますが、ルールも最低限のIT知識がないとそのルールさえも決められません。発注側もシステム開発会社に全て丸投げするのではなく細かく知る必要はないと思いますが、最低限のIT知識を大雑把に持っておく必要があると思います。

 

今回は、どっちが悪いかは契約書見ていないので何とも言えませんが、保守契約の契約書にかかれている内容次第ですね。契約書があっても曖昧な契約書なら意味ありません。

 

日経クロステック(xTECH)

 日本では、委託元と委託先が契約書の作成を後回しに目前のプロジェクト達成にまい進するケースが多い。そして成果物が出る頃に…

参考資料

*個人的にはこのIPAの基準よくまとめられていると思います。これを民間企業各社の憲法?のテンプレートにするのも良いかと思います。

www.ipa.go.jp › srm › srm3PDF
第3章 開発 – IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

p.255

(5)保証と保守契約
「保証期間は一年間ですよね」
「それはバグなどに関してであって、環境の変化に関するものは保守契約が必要です」
「保証期間内なので保守契約が必要だとは思いませんが・・・」
「でも、そちらの要望は保守契約をいただけないと受け入れられません」
保証では、期間だけでなく保証の内容まで詰めておくべきである。保守契約についても同様である。

 

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