最近技術系のブログやニュースを見てもGoogle Chromeからサードパーティークッキー廃止と話題になっているようです。
前からしつこいくらいに日経新聞がサードパーティークッキーの危険性に警鐘を鳴らしていましたが、詳しく知らなかったので、あまり気に留めませんでした。ファーストパーティークッキーとサードパーティークッキーの違いあまり意識していませんでした。
個人情報保護に危険とはいってもファーストパーティークッキー程度のリスクで、正直あまりたいしたことないと思っていました。
調べてみたら、、、、「サードパーティークッキー、かなりヤバい!」と気づきましたので、けん制のため?記事を書いてみました。
同時に内容よく知れば、これは日経新聞は警鐘ならしたくなるな・・・と感じました。
余談ですが、「サードパーティークッキーが廃止される!大変だ!」という記事は多いですが、そもそもサードパーティクッキーとは何か?規制されるに至った理由の説明が日本では少ないですね・・・
大問題だと思いますけどね。実際サードパーティークッキーで匿名のつもりが身元が割れて・・・大変なことになったという実例を耳にしたことあります。
分かりづらい話だから、情報が少ないのかな、と思っています。
理由の説明があまりないと、規制するな!という声が日本では大きくなりそうなので、記事を書いてみました。
ファーストパーティークッキーとサードパーティークッキーの違いとは?
インターネット上のトラッキング技術「ブラウザーフィンガープリント」を3回にわたって解説する。第2回はブラウザーフィンガー…
ファーストパーティークッキーは、自サイト内でユーザーの動作。クライアントアプリではセッションをつなぐことはできても、WEBアプリ等ではcookieにセッション/トランザクション情報を記録することにより動作させているので、サードパーティークッキーは問題だと思っても、ファーストパーティクッキーの存在はあまり問題だと思っていません。
むしろファーストパーティークッキーが使えないと、WEBアプリの動作は困難なので、一部取得データに制限をかけることはあっても、さすがにこれの全面禁止をGoogleはしない、と見ています。全面禁止はGoogleにとっても自殺行為ですから。
https://milestone-of-se.nesuke.com/nw-basic/as-nw-engineer/connection-and-session/
ファーストパーティークッキーの制御はプログラミングよりさらに深い層。WEBアプリケーションサーバー層(例えればOSやApacheなどよりちょっと上の層?)でおこなっているので意識しているプログラマーの方は少ないかもしれません。
昔、ZOPEやColdFusion社内システム構築の上流工程やっていたので概要は分かります。
*それにしても、日経クロストレンドの記事詳しいな、と思ったら、ライターはその道のプロでした 汗
サードパーティークッキーは個人情報の脅威
「基本的にサードパーティークッキーは、個人情報保護のため匿名です。個人情報と紐付けてはいません。」
こう聞くと多くの人は安心すると思います。
でも、別ページで名前、住所、Eメールアドレス 等を入力させるページがあったとして、そこで端末にクッキー食べさせたらどうでしょう?
そこの端末から他のサイトに行ったとしたら、そこで前のページのクッキー情報拾っていたら、本名と閲覧したページが紐付きますよね?
それは極端な例ですが、勤務先や居住地に関係のある記事(天気やグルメ情報等)ばかり読んで閲覧履歴が時間をかけて積み重なっていくと、すぐには無理でも、時間をかけて個人を特定できてしまいます。
そこから趣味、思想、etc.などを組み合わせれば恐ろしいデータベースができあがります。
閲覧したページに個人が特定できるページや思想信条に関係あるページがあったりすると、このアカウントの本名は○○で、こういう政治思想を持っているのね! 他、多数の個人情報がダダ漏れになるのです。
人によっては知られたくない閲覧記録、機密情報等もあるかもしれません。第三者に知られた時点で人生終了な物もあるかも。
それを考えたら恐ろしいと思いませんか?実際にそこまでやられているかは何とも言えませんが、技術的には可能です。
むしろ今までサードパーティークッキーが許可されていたことこそが不思議なくらいです。
アフィリエイト広告への影響は小さいが元々ブログアフィリエイトはオワコン
一部ブログでアフィリエイトブログに大打撃と書かれていましたが、サードパーティークッキー廃止は一部ではアフィリエイト広告に影響はありますが、大打撃とまでは言えないと思います。
大手アフィリエイトASPではサードパーティークッキーをとりあえず食わしているところもありますが、とりあえずクッキーを与えているだけで広告に活用しているとは思えません。
例えばアフィリエイトバナー広告に閲覧履歴商品の画像が掲載されているamazonや楽天等の一部広告は影響を受けますが、アフィリエイト広告は静的バナー広告画像が非常に多いので、影響範囲は限定的だと考えています。
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でもブログアフィリエイトはクッキー廃止を待つまでもなく、ライバルが増えすぎているので既にオワコンだと思います。
オワコンは「ブログアフィリエイト」であって、「ブログ」はオワコンだとは思いません。
ブログ=オウンドメディア
と割り切って、
アフィリエイト=収益の柱
と思わないのがいいと思います。
ブログアフィリエイトだけで月に*十万円と書いてあるブログもありますが、それは2,3年前までの話。今は状況がガラッと変わって不可能とはいわないまでも、99%以上の人にはあり得ない話で、それはオーバーだと思います。とブログ歴12年の経験から書いてみます。
アドネットワークは閲覧履歴等を反映したものが多いので、影響はかなりあると思いますが、Googleアドセンスはサードパーティークッキー規制に引っかからないように「コホートの協調機械学習(フェデレーテッドラーニングオブコホート=FLoC)」を使って回避、、、当然ChromeはGoogleが作っているから技術的に自社広告への規制が回避できる見込みがあるから、Cookie制限かけると思います。制限は自分の首を絞めるように見えて、実は自社有利ですね。
apple Safariは、設定画面ではデフォルトで制限オンになっていますね。
サードパーティークッキー使用できないとはいいませんが、わざわざ設定画面を開いてこの設定を変える人は1000人に1人いるかどうかというところだと思うので、サードパーティクッキー受け入れ機能はあるものの、「デフォルトで制限オン」ならば実質的な利用制限でしょうね。
広告代理店こそ注視すべき
意外とサードパーティークッキー廃止のニュースはうちには関係ない、と思っている広告代理店も多いのかなと思っています。
Google Chromeのサードパーティクッキーサポート終了 ⇒ 実質的にインターネットからサードパーティークッキー追放
と重く受け止めた方がいいと思います。
ブラウザのシェアを見てもGoogle Chromeのサポート停止の影響は非常に大きいです。
https://news.mynavi.jp/article/20180105-566131
mynaviニュースより引用
廃止は妥当。廃止反対より対応を考えるべき
GoogleはChromeのサードパーティーCookieのサポートを2022年までに廃止する方針と発表しましたが、その代…
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